
海外赴任に選ばれる人って、どういう人達なんだろ?僕にもなれるかな??
グローバルで仕事をしたい!海外で活躍したい!
日本国内の市場は飽和状態、これからはグローバル展開必須と考えている企業は多く、今後のグローバル社会を勝ち抜くためには、海外赴任で経験を積むことは非常に大事です。
ただし、海外赴任のポストは限られています。
華やかで優雅、高収入のイメージがある海外赴任ですが、実際は結構地味で代わり映えしない毎日で、重責によるプレッシャーやストレスと常に対峙しています。
そのため、プレッシャーに負けてしまう、精神的に病んでしまうような人を会社側は選びません。
今回は『海外赴任に選ばれやすい人の特徴と選ばれる行動』について解説します。

海外赴任の経験はサラリーマンとしてかなり貴重!是非みんなも目指してほしいぞ!
この記事は過去に2度海外赴任に選ばれている僕が執筆しています。
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海外赴任に選ばれる人は『グローバル人材であること』が求められます。

グローバル人材って何?
海外留学生の拡大を目的として我が国の頭の良い人たちが、人口減少・超高齢化社会が進む中、21世紀のグローバル社会ので戦うための教育方針を語っています。
我が国がこれからのグローバル化した世界の経済・社会の中にあって育成・活用していくべき「グローバル人材」の概念を整理すると、概ね、以下のような要素が含まれるものと考えられる。
要素Ⅰ:語学力・コミュニケーション能力
(出典)「グローバル人材育成推進会議中間まとめ」(2011年6月) グローバル人材育成推進会議3
要素Ⅱ:主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感
要素Ⅲ:異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー
少し古い出典ですが、私自身の2度の赴任経験からして、非常にバランスが取れた定義だと感じます。
どの要素がかけていても、海外で活躍はできないでしょう。
この定義を元に、僕自身の解説をしていきます。
語学力だけではなく、コミュニケーション能力と書いているところに非常に好感が持てます。
私自身、「英語が喋れること」と「コミュニケーション能力が高い」は違うということです。
英語はあくまでツールであり、大事なのは現地スタッフと日々会話を重ねる姿勢が一番重要です。
<コミュニケーション力が低い駐在員の例>
- 朝の挨拶、すれ違いの挨拶をしない
- 仕事の指示や報告はメールだけ、面直で話をしない
- 日本本社のメールを英訳して、展開するだけ。橋渡しになろうとしない
- 打ち合わせやミーティングの中で発言しない、終わった後に日本人とだけ話をしている
そんな行動では、文化や商習慣が異なる現地スタッフと意思疎通を図れません。
海外駐在員に必要な英語力については関連記事:海外駐在の英語|TOEIC400→800点の僕が教える本当に必要な英語力を読んでください。
少し概念的でわかりにくいので、もっと海外駐在員に焦点を置いて、僕の言葉で説明します。
1.メンタルが強い
駐在員は極めて多忙かつプレッシャーやストレスと常に戦う必要があり、メンタル面の強さが重要です。
環境に負けないメンタル力が、主体性や積極性、チャレンジ精神の源です。
<駐在員のおかれる環境>
- 駐在先の代表として、日本の本社役員と戦うことも必要
- 今まで経験したことがない責任と職責が伴う
- 言語が商習慣が違う現地の上司や部下と一緒に仕事をすること
- 業務だけでも忙しいのに、奥さんや子供のケアもしなければいけない
- 日本語で愚痴を言い合う友達や親友もいない

厳しい環境の中で、常に前向きに頑張れるメンタルが一番大事じゃ!
2.一人で考えぬくことができる
指示待ち人間では、現地で業務を円滑に進めることはできません。
なぜなら、指示を出してくれる上司はいないからです。
<海外駐在員の責務>
- 日本の本社の判断を待っていられない
- 現地でタイムリーな判断をしなければいけない(スタッフへの指示、顧客や市場への対応)
- そもそも、海外現地のことは自分が一番よく知っている
本社の指示を待っているようだと、後手後手で仕事が回りません。

自分で課題を認識し、自発的に行動を起こすことが必要じゃ!
3.チームマネジメントができる
現地でのポジションも重責であり、責任感・使命感を持たざるをえません。
その中で、現地の人達と一緒に目標を達成するためには、マネジメントが重要です。
海外では、日本の『報・連・相の文化』は通用しません。
何も相談してこないからと、放置していてはマネジメント失格です。
海外でのマネジメントについては、海外マネジメントで気を付けるべきポイントの記事で解説しています。

自分の能力やスキルでは限界がある。現地スタッフと一緒に目標に立ち向かうことが絶対不可欠!
異文化に対する理解
海外には海外の文化、商習慣があります。それはもちろん日本とは別です。
日本の文化を移植しようとしても、根付くわけがありません。
日本でのあたりまえで仕事をしてしまうと、思わぬ軋轢を生んでしまいますので、注意が必要です。
<よくある商習慣の違い>
- 職場メンバーの前で現地スタッフを説教するのはタブー
- 長期休暇を取ること(1か月)
- 転職することを厭わない
- 口約束では通用しない、契約文化
- 意思決定のプロセス

現地スタッフの信頼関係を築くためには、現地の商習慣をしっかり理解・尊重する姿勢が大事じゃ!
日本人としてのアイデンティティー
日系企業の駐在員である以上、あなたの経験やノウハウをフル活用して、現地の指導・育成に励む必要性があります。
そのため、まずは自分自身に明確な能力とスキルを蓄えておく必要があります。
日本の本社からは、日本人駐在員のあなたを頼りにしていますので、その期待に応えれるよう、普段から研鑽しておく必要があります。

海外赴任に選ばれるグローバル人材について紹介しましたが、実際どうすればいいの?ってことですよね。
残念ながら、劇的な効果薬はありません。
日々の積み重ねが重要です。
明日からでも行動を変えていきましょう。
海外駐在は、公私ともに貴重な経験の連続です。
海外駐在員を選ぶ軸として、将来の会社を担う人材として経験を積ませるという意図もあります。
経験を活かせる人材かどうかが特に若手の駐在員候補者には求めれます。
貴重な経験をもとに、大きく成長してくれる人材を会社は選んでいます。

成長性をアピールするためには、普段の業務をしっかり振り返り、改善している姿を見せること!
上司への業務報告は当たり前ですが、普段報告しないような『上司のさらに上司』へ自ら業務報告をしてみると良いでしょう。
あなたが直接報告することで、あなたのメンタルの強さもアピールできますし、あなたの成長が上司のアピールにもなります。
いつも上司に甘えている部分を、少しずつ自分でやり抜くことで信頼感につながります。
上司に言われて何かをしていては遅いでしょう。
チームの課題をいち早く把握し、言われる前に課題とその対策について企画書を準備することで、あなたは一人で考え抜くことでできるということをアピールできます。
<すぐにやれる行動事例>
- 会議の議事録を依頼される前に発行する
- 出張のアポイントメントを取っておく
- 大事な打ち合わせには、根回しをしておく

明日から、早速行動してみよう!
失敗はつきものです。それを次回にどう活かすかを上司は常に見ています。
<失敗した後の行動事例>
- 失敗点の振り返りをして、次回の防止策をレポートにまとめる
- 上司や関係部署と振り返りのミーティングを行う
- 同僚やチームミーティングでも振り返り結果をシェアし、防止を促す
ただし、あまりにもケアレスの失敗は論外ですので、ご注意を。

上司に振り返りを促される前に、自分から報告するのが将来性を感じさせるのじゃ!
海外赴任を目指しているのに、海外との打ち合わせに積極性がない人は落第です。
上司は英語ができるかどうかではなく、『コミュニケーションを取ろうとしているか』を重視します。
最後に重要なことは、あなたが海外赴任を目指していることを是非上司に伝えてください。
そうすれば、上司はあなたが海外赴任に選ばれるために、指導・育成してくれるでしょう。
単純に行きたいっていうのでは弱いですので、何年以内にこういうポジションで!としっかりキャリアプランを明確にしたうえで、上司と相談しましょう。
最後は熱意が人を動かします。

最後に、あなたが今働いている会社に、海外赴任のポストはありますか?
そして、現実的にあなたが選ばれる確率は高いですか。
もし難しいなら、『転職を考えてみる』のも一つの手です。
参考記事で海外赴任のチャンスが多い会社の紹介と、実際に転職活動をしてみた結果を書いています。
▼参考記事
海外で働くなら日系企業の海外駐在を目指そう!新卒/中途採用も必見
実際にJACリクルートメントと面談してみた結果

一緒に、夢の海外駐在を実現させよう!