こんにちは、きまぐりまんです。
6/25(金)、外務相の記者会見で、海外に住む日本人を対象にしたワクチン接種を実施するというアナウンスがありました。
ニュースの内容を読み解いていきましょう。
この記事を読んでいる人はこのような方でしょう。
・海外在留中で、駐在国のワクチン接種に不安な人
・日本への一時帰国を考えている人
外務省 海外安全ホームページ|新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置 (mofa.go.jp)
対象:日本に住民票がない海外材料邦人
時期;8月1日から
接種可能場所:羽田空港、成田空港の専用会場のみ
ワクチン:ファイザー製
事前予約:7月中旬以降、専門HPにて
渡航費用:負担なし
・入国時に接種した後、隔離実施
・3週間後に、再度空港にて2回目の接種を受ける
海外駐在員には朗報ではありますが、この制度を上手に使える人がどれだけいるか。
実際には、かなりハードルの高い内容になっていると思います。
その理由は、3週間以上職場から離れる必要があるからです。
ワクチン接種は2回ですので、日本で3週間滞在できることが前提になります。
また、日本から駐在国に戻った場合、各国での隔離措置に従う必要がありますので、3週間+αの期間を職場から離れなければいけません。
これは正直、非現実的です。
全くワクチン接種の見通しが立っていない国であれば、企業側も日本へのワクチン接種渡航を推奨する機運が高まるでしょう。
ただ、僕が駐在しているブラジルですら、ワクチン接種が進んでおり、1回目の接種の日程が見えてきています。
そうなると、企業からすれば、駐在国でワクチン接種できるので、わざわざ日本への渡航費ならびに滞在費を負担してまで、駐在員を呼び寄せないと僕は考えます。
そうなると、実費となりますが、滞在期間の宿泊も含めると、これも非現実的です。
駐在国でワクチン接種できるんだったら、わざわざ一時帰国しなくてもよいと考えているかと思いますが、それは駐在国の事情によって大きく異なります。
今後、ワクチンパスポートが発行されて、隔離の緩和の流れが一気に加速すると予想した場合、日本への隔離緩和を見越して、日本で承認されたワクチンを接種する必要があります。
現在2021/6/25時点で厚生労働省HPでは以下のように記載しています。
薬事承認され、予防接種法に基づいて接種できるワクチン
薬事承認されたワクチン
薬事承認申請されたワクチン
・ジョンソン・エンド・ジョンソン社(ヤンセンファーマ社)の新型コロナワクチン
新型コロナワクチンの有効性・安全性についてについて|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
一方、例えばブラジルではファイザーやアストラゼネガもありますが、ブラジル国内生産されたブタンバックやコロナバック、今後はヤンセン等が出回っていますが、保健所やタイミング次第なので、どのワクチンを接種できるかわかりません。
日本の承認がないワクチンを接種した場合、隔離緩和の波に乗れなくなる可能性があるため、ファイザーなどの承認済みワクチンを接種したいのです。
日本に住んでいる方ですら、まだ打てていないのに、なぜ海外邦人が優先なんだという国内の意見もあるでしょうし、海外邦人からしても、せっかくの制度も活用できなくては意味がありません。
また、日本住民からすれば、海外からコロナを持ち込んで来て欲しくない。と考えているでしょうから、今後に期待したいのは各国大使館で在留邦人がワクチン接種できる仕組み化です。
コロナ以降、日本へ帰国するのは本当にハードルが高く、多くの駐在員が現地に閉じ込められており、苦しい思いをしているでしょう。
早く、胸を張って日本に一時帰国できる日が来ることを祈ってやみません。
日本への一時帰国の体験記はmasa29さんのベトナムから帰国の記事で必要な情報が記載ありましたので参考にしてください。