昨年来のコロナの影響で、企業採算へのインパクトも大きく、どこの企業も売り上げ減の対策として固定費の緊急低減など試行錯誤しているでしょう。
その一つの施策として、海外派遣の削減に手を付けている企業も多く、昨今海外駐在員の人数も少なくなっています。
一般的に、日本人駐在員1人当たりのの給料(含む福利厚生)は現地スタッフ5人分くらいなんて言われています。
また、このご時世、海外での医療崩壊などのニュースも多く、わざわざこの時期に海外駐在をするのはと逃げ腰になっている若手サラリーマンの方も多いでしょう。
海外駐在のハードルが高くなった今だからこそ、若手のうちに是非海外駐在を目指してもらいたいと思います。
この記事の要約
・20代で海外駐在するメリット5つ
この記事の執筆者
20代でアメリカ駐在を経験した僕の体験をもとに記載しています。
▼関連記事:若手で海外駐在したけど、英語に不安がある人→海外駐在の英語|TOEIC400→800点の僕が教える本当に必要な英語力

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英語も話したことがない、海外の文化も知らない、外人と仕事するなんて考えたことがない。そんな若手も多いでしょう。
僕もその一人でした。そんなあなただからこそ、伸び代しかないんです。
企業の人材育成の目線からして、英語が堪能で留学経験がある人を駐在に派遣するよりも何倍も意味があるんです。
そういう優秀な人はスキルも持ち合わせているので、若手のうちに経験を積まなくたって、日本から海外と連携して勝手にアウトプットを作ってくれます。
ただし、英語もできない、外人と仕事なんてできない人は、一生このままできないのですから、武者修行が必要です。
特に若手のうちは吸収力が高いので、すぐに言語も習得できますし、チャレンジ精神も旺盛なので、いろいろな現地のイベントなどにも参加して、どんどん文化を吸収していきます。
何も能力がないあなただからこそ、今若いうちに海外にいかなければいけないのです。
社内で伸び代をしっかりアピールしてぜひ選抜されてください。


現地法人の社長が日本人の場合もあれば、現地人社長のケースもあるでしょう。
特に僕がお勧めしたいのは、現地人社長の場合。これは大変勉強になります。
僕も日本人社長、アメリカ人社長、ブラジル人社長など様々な人種の社長と仕事をしてきましたが、本当に考え方やマネジメントの仕方が違います。
これは本当に面白いです。
若いうちに現役世代のリーダーと相対する経験は、日本ではなかなか味わえません。成長の糧になります。
また、海外スタッフには、将来グローバルリーダーの有望株がたくさんいます。
そういう人達と切磋琢磨して仕事をしていると、自分のモチベーションアップにもつながりますし、本当にいろいろ勉強になることも多いです。
優秀な現地スタッフは、日本人から知識をどんどん吸収しようと積極的に関わってくれます。
自分の知識をオープンにシェアして、彼らの能力アップにもどんどん貢献してください。
それが将来、会社を担う立場になったときに、あなたを支えてくれる大切な仲間になります。

日本で就活して、入社し、何年も同じ部署で仕事をしていると、考え方も発想も凝り固まってしまいます。
海外から自分の会社・元部署・同僚や上司を見ると、また全然景色が違ってきます。
特に、日本のグローバルマネジメントの弱さなどに気づくことも多いでしょう。
自分が帰任したのちに、普段の仕事や部下への指導にも、より幅が広がってきます。
他の日系企業の駐在員とも交流が増えるので、ベンチマークする絶好の機会でもあります。

まずは年収。これは企業にもよるでしょうが、国内勤務と比べて30~50%ぐらい上がります。
国内の同世代の人ではもらえないような年収になるでしょう。
これは海外駐在のメリットの大きな一つであり、20代で年収1本も夢ではありません。
また、駐在準備期間中には、語学の研修費用なども援助してくれる企業が多いでしょう。
会社が自己研鑽費用を払ってくれる大変有利な機会を享受できます。
さらには、将来の出世にも大きく影響するでしょう。
海外から帰任すると、一目置かれるのは間違いありません。
いかんなく、海外で身に着けたスキルを発揮してください。転職する際にも、有利になるでしょう。
ただし、勘違い野郎にはならないように気をつけましょうね。
上述の通り、若手のうちの派遣は、能力よりも経験を重視しているケースも多いので、謙虚な姿勢を崩さずに行きましょう。
▼参考記事
・【現役駐在員が語る】海外駐在員がエリートコースで出世する6つの理由と落とし穴
・【完全版】海外駐在員の給与を徹底解説!

20代であれば、独身だったり、結婚してまだ子供もいない世代。これがチャンスです。
30代や40代に入ってくると、子供だったり、親だったり、悩みの種が多くなり、挑戦したくても慎重にならざるを得ません。
逆に、50代になって、子供も手離れした世代が、初めて海外に駐在しているケースも多いです。
制約が少ない若いうちに、大きなチャレンジをしておくと良いですね。
終わりに
繰り返しになりますが、僕なんて・私なんて無理。と思っているあなたに、この記事を書きました。なぜなら僕もそうだったからです。
ただ、なんとなく漠然と抱えていたグローバル社会で今後何十年も仕事をする不安から、スキルアップをしなければいけないという断腸の思いで駐在を決めました。その背中を押してくれた上司達には今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
是非、そのチャンスをつかんで、今後のキャリアを充実させましょう。
若手で海外駐在したけど、英語に不安がある人へ
▼参考記事:海外駐在の英語:TOEIC400→800点の僕が教える本当に必要な英語力

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